株式会社サンニードは日本酒醸造設備の技術集団です。精米プラントから排水処理設備まで 販売 設計 製作 施工 修理を承ります。
2021/04/09
このような方へ
仕込量の減少により仕切板を常用している。
高品質を目的とする仕込単位の縮小を考えている。
粕の厚みが薄くなり、粕離し作業が困難となってきた。
薮田式自動醪搾機 減段工事
・B型(アルミ板)、BP型(樹脂板)ともに1段当りの粕量は5㎏~6㎏
段数計算方式の具体例
白米3000㎏仕込みの場合、粕歩合25%とすれば
3000㎏×0.25÷5㎏=150段
仕切板使用にあたっての注意点
①設定段数部分の濾過板を抜き、その部分に仕切板を入れる。
②仕切板より後の圧搾板にも圧縮空気を送る。
③制御盤の最終設定圧力は必ず醪側1㎏/㎠、空気側5㎏/㎠に設定する。
通常、仕込量なり粕歩合が減少すれば仕切板の使用が一般的です。
仕切板を常用していると、仕切板後に醪が入らない状態でエアー圧搾が始まるので、濾板の曲がりの原因になります。(短期的なご使用であれば問題ありません。)
濾板が曲がった状態で使用する事で全体的に曲がり始め、最終的には故障、エアー漏れ、酒漏れの要因になります。特に圧搾板のメーカー修理(シート交換)の際、曲がりが大きい場合は修理不能となります。
圧搾機の長期使用、濾板保護の為にも減段工事をお勧め致します。
減段工事の費用はかかりますが、濾板の修理及び修理不能による新板購入費と比較しても十分にメリットあると考えます。
協力 薮田商事株式会社